
津田は目をごしごしと擦っていた。
暫くして俯いていた顔を上げたかと思うと、目の周りを赤くしている。
目尻にうっすらと涙が浮かんでいるのが見えた。
その様子を始終近くで見つめていた草加は津田の事が心配になり、堪らず声をかけた。
まさか泣いているのか。
「おい、どうした」
不安げな草加の声に反応して津田は草加を見た。
涙で濡れて艶を持った黒い玉が草加を映す。
揺れる瞳が何かを懇願しているように見えてしまい、草加の心臓はどきりと跳ね上がった。
「目にごみが…」
草加は津田の言葉を聞いて自分の思い違いにほとほと呆れた。
どうも奴の事になると気にしすぎていけない。
あまり目を擦ってはいかんと注意をしておいた。
aoto.
06/10/30
I am crazy about you.

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