
真昼に見える月はとても儚く思える。
体の半分だけを青い空の中に溶け込ませて、残りの半分のをこちら側に見せている。
ぼんやりと浮かぶ月。その欠片のような姿は、何処か別の世界へと移り行く途中なのかもしれない。
虚像は実像と等しい。月は世界に偏在するのだ。
遠くにあるものはとても小さなものに思える。
月をそっと指先で隠してみた。指の裏側に月がある。
もしかすると指の裏側で月が消えているかもしれない。
"存在"は多様な相補性によって確立される。固有の条件を定めるのは"世界"であった。
月の光は過去のものである。過去の光が向かう先は未来に当たる。
月の存在は、我々の存在の滑稽さを過剰に演出しているという印象を受けた。
aoto.
07/06/06

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